注文住宅を知りたいときは、モデルハウスを見学するのも良いのですが、完成見学会に参加すると、さらに具体的な住空間を把握できます。自由に設計できるのが注文住宅のシステムですが、だからといって快適に暮らせる住空間に仕上がるのかどうかは曖昧な部分があります。モデルハウスは建築実例と言うよりも広告の要素が強いため、イメージを感じることができても、自分が実際に暮らす場合の現実感が弱くなってしまう可能性があります。ところが完成見学会は、モデルハウスと違って、これから入居し、暮らす家族がいます。
入居する家族と工務店が話し合いながら完成させた住空間です。モデルハウスではイメージにすぎなかった細かい箇所が、現実的な空間として体感しやすくなります。注文住宅の完成見学会は、施工されてから入居するまでの限られた期間でしか実施されないので、情報を入手することが大切です。モデルハウスだけでは納得できない場合や、自由設計と言われても上手に希望を言葉で表現しにくいと感じている人は、積極的に完成見学会に参加すると良いでしょう。
完成見学会では、工務店が何をアピールしているのかにも注目します。同時に、施主の意向が何であったのかも聞き逃さないようにしましょう。良い意味での妥協点や、素人では発想しにくいプロならではの視点に気づけることも多いので、完成見学会に参加したあとは、同じような住空間を希望するわけではなくても、自分が期待する住空間のイメージを相手に伝えやすくなります。完成見学会への参加は、工務店との話し合いにも大変役立つことになります。
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