注文住宅の中で、一定の人気を維持しているのが輸入部材を使った家です。北米や北欧などから輸入した木材や建具などをふんだんに使った輸入住宅は、洗練されたイメージがあります。日本よりも寒い地域の家で使われる部材ですので、気密性や断熱性に優れているという特徴もあります。設備や構造材など、こだわりたい一部だけを輸入部材にすることができるのも注文住宅の魅力です。
北米や北欧と日本では、住まいに対する考え方が根本的に違います。日本では、住まいは新しいほど良く、古くなれば建て替えます。しかしこれらの国では、住まいは代々受け継ぐものであり、古いほど価値があると考えられています。何世代にもわたって住み続けることを前提にしているため、構造も性能も優れています。
古くなった部分は修復すれば良い、という考え方があり、塗装くらいであれば自分たちでやります。それだけに愛着があり、家を大切にします。日本でも少しずつこのような考えが浸透しつつあります。何千万円もかけて建てた家が、たった20年程度で無価値になる、というのはおかしいという考え方です。
大手ハウスメーカーでは、100年住める、をコンセプトにした注文住宅が登場しています。主に輸入部材を使った家です。基礎をしっかりとつくることで長きにわたって建て替える必要がない、というもので、長期保証もついています。但し、北米や北欧と日本では、気温や湿度が違いますので、住まいのある地域の気候に合っているかどうかは熟慮が必要です。
Be First to Comment