注文住宅の換気に関する施工

注文住宅は、快適に暮らせるように工夫がされていることが多いのも特徴です。窓や出入り口などの開口部は、家族が出入りするためだけの施工としてではなく、換気にも最適なように設計されていることが多いからです。注文住宅は設計から施工まで、話し合いながら仕上げていくことができるシステムです。ただし途中で改変するのではなく、あらかじめ決めておくことが大切です。

施工が始まってから改変するのではなく、できるだけ設計段階で話し合っておくと、施工がスムーズです。換気に関する質問をしておくと、施工中に疑問にならずに済みます。換気は、室内環境を清潔に整えるために重要な作業です。換気しやすい窓が施工されていると、湿気がこもりにくくなり、カビが発生しにくくなります。

換気で忘れてはならないのが、屋外の空気が入ってくることです。屋内よりも屋外のほうが湿度が高いと、湿った空気が屋内に入ってきます。注文住宅の換気システムは、梅雨や長雨のような湿度の高い季節への配慮が重要です。浴室乾燥機を設置して、バスルームを乾燥させやすい空間に施工するのも良い方法です。

エアコン効率を高めるだけでなく、建物内の空気が循環するように空調できるよう施工してあれば、窓を開けないまま空気の対流で換気と同様の効果が得られます。エアコンと連動させる換気システムもあります。天井を高くしたり、吹き抜けの施工によって、空調しやすい住空間に仕上げることもできるので、話し合いのテーマにすると良いでしょう。